事業計画〜夢を書き出す

やりたい事業内容が決まったら具体的にプランを書き出してみましょう。記入の際はわかりやすい文章で、具体的な数値や根拠を提示し、なおかつポイントを整理して読みやすくすることです。書き終えたら十分に検証して、第三者のチェックも怠らないようにしましょう。一人で進めていくと、ひとりよがりになりがちなので重要です。これにあとは必要なものを揃えて行動あるのみです。

事業は人ともいいますし、事業計画を策定する中でどのような人材を確保する必要があるかということも決めておきます。経営者の考え方やお店のコンセプトなどは採用の段階で周知させる必要があります。自分の立ち位置を決め、求める人材の人数や時間、業務内容、社員とパートの別などを決めます。人件費の目安は２５〜３０％程度ですが、売り上げ予測の中で無理のない範囲で計上しましょう。

計算にあたっては人時売上、すなわち従業員一人当たりの１時間の売上高を意識し、データを参照しながら時間帯ごとに管理する必要が出てきます。これによってパート・アルバイトの採用計画を立てていきます。

また、採用したスタッフとの意思疎通をはかれる環境整備も、スムーズな運営のためには大切です。成果主義の導入、「ほめる」ことによるモチベーション向上などを駆使して「育てる」こと、価値観を共有し店や商品に誇りを持たせることも重要です。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　

事業経営にはタイミングも重要です、開業はもちろん、その後も新たに資金や人材を投入する際にはつねに問題となります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　

事業の核となる基本精神・理念を掲げてみましょう。困難にぶつかったり停滞した状況を打開したい場合など、精神的な基礎となる部分です。変化への対応力や情報収集力、時代を先取りする力も重要です。近年、特に飲食業においてはお客に対する信頼や責任といったものが非常に大きな意味をもっていることは今さら申し上げるまでもないでしょう。

事業のジャンルやテーマの選定から始まります。自分の得意分野や経験など「強み」を生かした内容で、なおかつ社会のニーズのある内容であることが理想ですが、未経験の業種であっても熱意や努力しだいでは展望は開けてくる可能性は十分にあります。客層や商圏環境など十分な下調べが必要です。

コンセプトやアピールポイントは単純明快に説明できるようにしておき、商品・サービスの魅力や利用者のメリットをターゲットとする客層にアピールします。こだわりすぎていたり複雑なものはNGです。物質的な飽和状態の中で「好きになってもらう」努力をしましょう。またメニューの「絞り込み」も効率化やロスを減少させる意味で重要です。

立地条件は事業の生命線ともいえる 最重要ポイントです。特に飲食店においてはその比重はきわめて大きいとされます。住宅地や商業地などによってターゲット客層や物件の賃料も異なってきますし、競合店舗の有無も大きな影響を与えます。一度選定した立地は容易に変えられませんので物件探しには立地や商圏というものを意識して、特に入念に調査して決定しましょう。立地は事業コンセプトよりも先に立つといっても過言でありません。あらかじめ条件をメモしておき、不動産屋さんまわりをします。現場は目で見て確かめ、細かい利用条件もチェックしましょう。契約は大安の日を選ぶなどの心配りも侮れません。

物件を決めたらその地域の人口構成や消費動向などから売上予測を算出しますが、初期投資はなるべく抑え気味に、賃料は売上予測の１０％程度に設定しましょう。また、店舗が周囲からどう見えるか、わかりやすい場所にあるかといったことも顧客を意識すれば当然に重視されます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

商品やサービスが成功を収めるためには、商品力、価格、流通の効率性、営業活動などのライバルに対する優位性や独自性 が求められます。

・事業としての可能性チェック　同業者の有無やその競合相手、いなければなぜいないのか、などの点を追求していきます。　

・許認可等は必要か　事業内容によって許認可が必要な場合がありますので、どんな許可が必要なのかをチェックしておきます。