さまざまな思いをこめて開業した飲食店を、順調に運営させるためには日常業務のみならず経営上のノウハウやメニュー開発、業界知識の探求にもつねに挑んでいかなければなりません。そのために必要なポイントを概観してみます。

準備は入念に

手続きの流れを把握し、業界や関連省庁についての情報収集、資金計画など、準備不足は心理的にもプレッシャーとなり、混乱をきたすことになりかねません。

お金の流れをつかむ

取引業者との決済についても納期についての決め事はしっかり管理しましょう。入金までのタイムラグなど思わぬ支障が出てくることがあります。

空間としての店舗づくり

繁盛店になるためには「居心地の良さ」もポイントです。内装・外観やインテリアまで特色を発揮することと、立ち寄りやすさ、場所によっては駐車場の確保も大切です。

店のコンセプトを再確認し、顧客ターゲットを意識した店舗デザイン、照明や音楽、外からどう見えるかなど客観的な意見を取り入れてみましょう。

オリジナル・メニュー開発

店の名物やおすすめとなるべきメニュー開発は開業の動機とも重ね合わせて、調理スタッフと十分な協議を重ねて決定しましょう。

モチベーション

運営のためのオペレーションには十分な準備が必要です。スタッフ全員が創業理念に共鳴してもらえるような意思疎通をはかり、数字を意識した経営ができるようにしましょう。

アピールポイントを明確に

おすすめメニューや価格帯、キャンペーン企画や食材に関する訴求も有効です。センスに満ちた看板などで人目をひきつけられるようにしたいものです。

メニューには変化を

季節や時流に合わせて随時新メニューの開発に取り組む姿勢を見せて、「活きた店」であることをアピールすることで活気を出し「飽き」を防ぎます。

販促ツールの拡充

チラシ、HPなどに店の特色を要領よくコンパクトに取り込みます。人に会うときには名刺の用意もお忘れなく。

適正価格の実現

価格は企画段階で収支予測に基づいて決定しますが、特別企画や上客などに対する「サービス価格」も一定の基準のもとに、ほどほどにしましょう。